「経済的な北斗の拳状態」とは、

Twitterに、下記のようにつぶやいた背景をここにまとめておこうと思います。
「新年早々なんだけど、個人的に識者だと思っている方々のコメントをサマると、「経済的な北斗の拳状態」になります、そう言っているように思える。」

実際、あやしいものも混じってますが、ソースは以下。

端的に表現されているのは、河野太郎氏の旧知のアメリカのヘッジファンドの社長のコメント(「日経平均63,000,000円」)

「債務の増加と人口の減少は将来の量的緩和ハイパーインフレーションにつながりかねない。あと15年で日経平均はこのぐらいの価格になるだろうっていうのは、私だけではない。..その前に日本の銀行が国債を買えるのもあと三年だろう。そうなれば金利が跳ね上がって、変動金利で住宅を買っている人たちで日本版サブプライムローン問題が起きるぞ。」


これを民主党が加速させており、且つそうでなければ日本は変われない、ということ。
(以下ちきりん氏&池田氏の記事の抜粋)


・明るい未来に向けて!(Chikirinの日記)

<破壊と創造>
新しいものを作り出すには古いものを一掃する必要があります。でも日本は急激な変化が嫌いだし、既得権益層は徹底的に変化に抵抗しており、古いもの、役割の終わったものもなかなか壊せません。過去に日本が生まれ変わるきっかけとなった黒船や原爆(戦争)はすべて外圧で、この国は自分では変われない国でした。

ところがここにきて“民主党”という内製の爆弾が日本を破壊してくれそうな勢いです。政権をとったとたんに借金を増やし、農家の所得保障など全く次世代の成長につながらない分野にコミットする民主党は、日本が財政破綻するまでの年数を半分くらいに縮めてくれることでしょう。

野放図な予算、安直な税制改正に加え、来年は「農業のためにTPPへの参加を見送る」など、より抜本的にこの国を破壊する決断をしてくれるかもしれません。そうなれば、ようやく日本は再生への道を歩み始めることができます。すんばらしいではありませんか。

・政策と政局(池田信夫 blog part2)

だが今、日本の政治や経済が直面しているのは、別の意味での丸山的な問題である。政党はバラバラになり、会社は求心力を失って長期雇用は経営の足枷になっている。このように溶解する組織をどう再建するかの答は見えないが、はっきりしているのは古い共同体に戻ることはもう不可能だということだ。たぶん一度、徹底的に壊れたところから個人が自立するしかないだろう。その意味では、政府にも会社にも頼れなくなったのはいいことかもしれない。


個人的な経験で、「危機の1年くらい前からそれを匂わせる記事がちらちらし始め、多少違った形で現実化する」というのがあり、ゆえに今回もおそらく1〜1.5年後くらいに実現するのでは、と考えています。(もちろん、ブラックスワン的なものです)

仮に、1〜1.5年後に「日経平均6000円、ドル円200円」とした場合に予想できる未来はどのようなものでしょうか。
勝手に思い浮かべると、

  • 政府の援助を前提としたビジネス、人の終焉
  • 輸出産業の活性化(特に新興国向け)
  • 外資による土地、企業、人の買い叩き
  • 決済通貨が円だけの人の国外への脱出不能(ゆえに買い叩かれる)
  • 国内の雇用機会の最小縮小均衡
  • ドルもユーロも無傷では済まない。しかし外部ネットワーク性により倒れきらない。

こんな感じでしょうか。
だとすると、(私のような)普通の会社員が取りえる手段を、緩いものから最終手段までざっと羅列してみると、

  • 決済可能な通貨を多様化しておく(3通貨以上)※いつくるかわからないので、1〜1.5年くらいかけてドルコスト法で購入。
  • 日本株投信のポートフォリオの比率を下げる
  • 通貨だけでなく、現金化できるものを用意しておく 
  • 外圧によるグローバル化に備え、言語を多様化しておく
  • 住宅ローンの無い人は、固定金利で借りれるだけ借りてローンを組む(賃貸料は高騰すると予想)
  • 変動で住宅ローン借りている場合には、固定に切り替える。
  • 可能ならば、外国籍の企業に転職し、ローカル採用でない地位を築く選択肢を検討する
  • 大手製造業(輸出産業)に転職もしくは、それを取引相手とする企業に転職。
  • 可能ならば、外国に脱出し、日本と決別する

少なくとも衣食住(特に「住」)はキープしておかないと大変なことになりそうです。
なので、逆手に取ってこういう技を仕込んでおくのはどうでしょうか。

  • 住宅ローン → 円以外の決済通貨を準備 → ハイパーインフレ → 円に両替 → ローン完済!

いづれにしても、もし本当にこの波が来て、そしてそれを乗り越えることができれば、今よりよほど筋肉質な国と自分になっているような気がします。